ダナーのソール交換では、いつもミッドソールまで交換するとは限りません。
今回のマウンテンライトも、見た目だけでいえばアウトソール交換だけで済ませる選択肢はありました。ですが今回は、土踏まず付近から出ていた「ペコペコ」という音の原因を確認するため、ミッドソールまで分解して修理しています。
使用したアウトソールはVibram#148。ダナーでは馴染みのある仕様ですが、今回のポイントは「どんなソールで修理した」よりも、なぜミッドソールまで交換したのかにあります。



今回は「ソールが減ったから交換」だけではありませんでした
お客様からは、靴底まわりから「ペコペコ」という音がする症状についてもご相談を受けていました。
確認したところ、原因として考えられたのが靴底内部に入っているシャンクです。
シャンクは土踏まず周辺の形を支える部材ですが、接着が剥がれて内部に隙間ができると、歩いたときにシャンクが動き、音が出ることがあります。
可能性の一つではありますが・・・今回もその状態が疑われたため、シャンクの状態を確認する必要がありました。
ダナーはアウトソールだけ交換することも多い
ダナーのブーツは、ミッドソールの状態がまだ良ければ、その部分を再利用してアウトソールのVibram#148だけを交換することがあります。
その方が分解する範囲を抑えられますし、まだ使える部材まで交換する必要もありません。当然修理費用も抑えられますしね。
ただし今回は事情が違いました。
音の原因と思われるシャンクは、アウトソールだけ外しても十分に確認できる位置にはありません。
ミッドソール部分まで分解し、シャンクを取り出せる状態にして、状態を確認しました。
つまり、今回ミッドソールまで交換したのは「傷んでいたから」という理由だけではなく、音の原因へ届くために必要だったからです。
シャンクを確認してから、靴底を組み直す
シャンク周辺を確認し、接着が外れて動きやすくなっていた部分を見直したうえで、ミッドソールから靴底を組み直しています。
アウトソールにはオリジナル同様Vibram#148を使用しました。
完成後はソール周りの厚みと輪郭が戻り、摩耗していた状態から足元が引き締まりました。




同じマウンテンライトでも、毎回同じ修理内容ではありません
今回のようなダナーのソール交換では、外から見えるアウトソールの減り方だけで修理内容を決めるとは限りません。
ミッドソールが再利用できる状態なら、アウトソール交換だけで済む場合があります。
一方で、今回のように内部から異音が出ている、シャンク周辺の確認が必要といった事情があれば、さらに深い部分まで分解する必要があります。
またミッドソールのEVAが加水分解していてミッドソールを交換しなくてはいけない場合も、ダナーのブーツならではの症状といえますね
オリジナル同様に修理する場合の「ソール交換」でも、靴の状態によって作業内容は変わります。
今回の修理料金と納期
ダナー マウンテンライト ソール交換:26,000円+消費税
今回のお預かり期間:約1.5ヶ月
納期の目安は時期によって変わりますが、1〜2ヶ月ほどです。
ミッドソールを再利用できるか、シャンク周辺まで分解が必要かなど、靴の状態によって修理内容や料金は変わります。
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