ブログをご覧の皆様こんにちは。
愛知県豊橋市の靴修理RADIANです。
今回は、Maison Margiela(メゾン マルジェラ)のタビシューズに行った、靴底と踵部分の裏張りをご紹介します。

今回行ったのは、
- 靴底前半部分へのハーフラバー取り付け
- 踵部分へのラバーシート取り付け
の2か所です。
使用したのは、Vibram社製の厚さ1mmのラバーシート。
アッパーのカラーに合わせ、今回は黒ではなく、ベージュに近いカラーを選びました。
マルジェラのタビシューズとは
マルジェラのタビシューズは、つま先が二股に分かれた独特なデザインが特徴です。
日本の足袋を思わせるフォルムで、一般的なパンプスやバレエシューズとは違った存在感があります。
今回お預かりした一足も、つま先部分だけでなく、全体的にすっきりとした華奢なシルエットに仕上げられています。

靴底もタビの形に合わせて二股に分かれているため、一般的な婦人靴とは形状が異なります。
裏張りを行う際も、この独特な形に合わせてラバーシートを加工する必要があります。
なぜタビシューズに裏張りをするのか
レザーソールの摩耗を抑えるため
レザーソールは、履くたびに地面と擦れて少しずつ摩耗していきます。
特に前足部は歩行時に体重がかかりやすく、靴底の中でも減りやすい場所です。
前足部へラバーシートを貼ることで、レザーソールが直接地面へ触れるのを防ぎ、摩耗を抑えることができます。
滑りにくくするため
レザーソールは、濡れた路面やタイル、磨かれた床などで滑りやすく感じることがあります。
靴底の前半部分をラバーにすることでグリップ力が加わり、歩行時の滑りを軽減できます。
見た目だけでなく、普段履きとしての実用性を高められるのも裏張りのメリットです。
修理前の靴底と踵を確認
今回の靴は、まだ靴底の摩耗が大きく進んでいない状態でお持ち込みいただきました。

裏張りは、靴底が大きく削れてから行う修理だけではありません。
新品や、履き始めて間もない段階で取り付けることで、オリジナルのレザーソールを長く残しやすくなります。

Vibram社製1mmラバーシートを使用
マルジェラのタビシューズには、Vibram社製の厚さ1mmのラバーシートを使用しています。
1mmと聞くとかなり薄く感じるかもしれませんが、摩耗に強く、グリップ力も備えた靴修理用のラバーです。
薄い材料を使用することで、タビシューズのすっきりした見た目を大きく変えずに、靴底を補強できます。
厚いラバーを使わない理由
削れにくさだけを優先するのであれば、紳士靴などで使用する厚さ1.6mmのVibramラバーシートを取り付ける方法もあります。
厚みが増える分、ラバーが摩耗して交換時期を迎えるまでの期間は長くなりやすくなります。
しかし、華奢な婦人靴へ厚いラバーを取り付けると、横から見た際に靴底が厚く見え、靴本来の繊細なシルエットを損なうことがあります。
特にマルジェラのタビシューズは、アッパーと薄いレザーソールが作る軽やかな見た目も魅力のひとつです。
そのためRADIANでは、見た目と機能のバランスを考え、1mmのラバーシートを使用しています。
アッパーに合わせたベージュ系ラバー
今回のタビシューズは、アッパーがベージュ系のカラーです。
そこで靴底へ取り付けるラバーも、アッパーやレザーソールに馴染みやすいベージュ系のカラーを選びました。

靴底は通常履いている状態では見えにくい場所ですが、靴を脱いだときや歩行時には意外と目に入ります。
アッパーやコバの色に近い材料を選ぶことで、ラバーを貼った印象が強くなりすぎず、自然な仕上がりになります。
黒いタビシューズには、黒いラバーシートを取り付けることも可能です。
靴の色やご希望の仕上がりに合わせて、使用するカラーを選んでいます。
踵部分にも同じラバーシートを取り付け
今回は靴底の前半部分だけでなく、踵にも同じ1mmのラバーシートを貼っています。

踵へラバーを貼ることで、レザー部分が直接地面と擦れるのを防ぎます。
ただし、使用するラバーは厚さ1mmと薄いため、一般的なパンプスのトップリフト交換のような、大きな摩耗への補強を目的としたものではありません。
多少の削れ防止効果と、踵部分の滑り止め効果を加えるための加工とお考えください。

裏張りをすると何が変わる?
レザーソールが削れにくくなる
靴底の前半部分へラバーを貼ることで、レザーソールが直接地面と擦れるのを防げます。
ラバーが摩耗した場合は、状態に応じてラバー部分を貼り替えることも可能です。
滑りにくくなる
レザーソールと比べてグリップ力が高くなり、タイルやフローリングなどでの滑りを軽減できます。
靴本来のシルエットを保ちやすい
1mmの薄いラバーを使用するため、横から見た際にも靴底が必要以上に厚く見えません。
マルジェラのタビシューズらしい華奢な印象を残しながら、日常使いに必要な機能を加えられます。
今回の修理内容
- 靴:Maison Margiela タビシューズ
- 前足部:Vibram社製1mmラバーシート
- 踵部分:同色のVibram社製1mmラバーシート
- カラー:アッパーに合わせたベージュ系
- 目的:レザーソールの摩耗防止と滑り止め
- 仕上がり:横から見た厚みを抑え、靴本来のシルエットを維持
耐久性だけを優先して厚いラバーを貼るのではなく、マルジェラのタビシューズらしい繊細な見た目と、摩耗防止・滑り止め効果のバランスを考えて1mmのラバーシートを使用しています。
マルジェラのタビシューズ裏張りの料金と納期
今回のようなタビシューズの裏張り料金は、以下のとおりです。
- 靴底前半部分の裏張り:6,000円+消費税
- 踵部分の裏張り:2,000円+消費税
- 合計:8,000円+消費税
納期の目安は、通常1週間ほどです。
ご依頼が集中する繁忙期には、完成まで2週間ほどいただく場合もあります。
靴の状態や店舗の混雑状況によって納期が変わることがありますので、お急ぎの場合は事前にご相談ください。
タビシューズの裏張りは靴修理RADIANへ
今回は、マルジェラのタビシューズに、Vibram社製の1mmラバーシートを使って靴底と踵の裏張りを行いました。
レザーソールの摩耗を抑えながら滑りにくくし、なおかつタビシューズ本来の華奢な見た目を損なわないように仕上げています。
新品のうちに補強しておきたい方はもちろん、すでに履き始めている靴でも、靴底の状態によっては裏張りが可能です。
「靴底が減る前に補強したい」
「レザーソールの滑りが気になる」
「黒以外のラバーを選びたい」
「横から見たときに厚く見えないようにしたい」
そんな場合も、お気軽に靴修理RADIANまでご相談ください。
修理事例や靴のお手入れについては、Instagram・YouTubeでも発信しています。
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