ブランドストーンのブーツのソールが、触ると崩れるほどボロボロになってしまっても、アッパーさえ傷んでいなければ十分に修理可能なんです。
今回ブログでご紹介するのは、それぞれ別のお客様から同時期にお預かりしてたブランドストーン3足。それぞれ別のモデルだったり、靴底の痛み具合などの違いはあれど全て靴底の加水分解による故障が原因でお預かりさせて頂きました。
靴修理をあまり馴染みない方にとって
ソール交換修理と言ってもどんなふうに依頼したら良いか、どんなことが頼めるのか?
私どもにとっては当たり前のソール交換修理もお客様にとっては知らないことばかり!なんて事もありますよね
同じブランドストーンのソール交換修理と言っても、「できるだけ純正に近い雰囲気に戻したい」のか、「せっかく直すならワークブーツらしくカスタムしたい」など、お客様の好きな見た目や履き心地の好みやご希望の予算などに合わせて、修理方法を選ぶことができます。
1足目|Vibram #947で、できるだけ自然な雰囲気に


1足目は、加水分解してボロボロになったソールを取り除き、Vibram #947を使ってソール交換しています。

Vibram #947は、お客様からのご希望で選択しました。
RADIANでも、カスタム感を強く出すより「なるべくオリジナルに近い自然な雰囲気で直したい」という方には、この仕様をご提案することがあります。
今回の1足目では、3mmレザーミッドソールとレザーウェルトを使い、マッケイ製法で組み直しています。ウェルトやミッドソール周りも黒でまとめたオールブラック仕様です。


2足目も加水分解。こちらもVibram #947で修理
2足目も同じく、加水分解した純正ソールの交換です。


こちらもVibram #947を使って修理しました。
ブランドストーンの修理では、「直したことが一目で分かるカスタム」よりも、「履き慣れた雰囲気を残したい」というご相談も少なくありません。
Vibram #947は、そうしたご希望に合わせやすい選択肢です。もちろん純正ソールそのものではないため、まったく同じ履き心地になるわけではありませんが、RADIANでは見た目・履き心地ともに比較的自然にまとめやすいと考えています。



3足目は方向を変えて、Vibram #430+ブラックラピド製法
3足目は、最初の2足とは考え方が違います。
純正に近づけるのではなく、ソール交換を機にワークブーツらしい見た目へカスタムしました。


アウトソールにはVibram #430を使用し、ブラックラピド製法で仕上げています。
ブラックラピド製法では、ウェルト部分に出し縫いのステッチが見えるため、見た目の印象が大きく変わります。
レッドウィングをはじめとした、MADE IN USAのグッドイヤーウェルト製法のワークブーツを思わせるような雰囲気になります。RADIANのブログや修理事例を定期的に見ていただいている方からも人気のある仕様です。

今回はステッチも黒にして、ウェルト・コバ・ソールまで含めたオールブラック仕様にしています。
この仕様では、出し縫いが入ることで接着だけに頼らない構造になる点も特徴です。

逆に、出し縫いだけ白にしてステッチを目立たせる仕様も人気があります。
さらに、同じようなカスタムでもVibram #100やVibram #700など、アウトソールの種類を変えることも可能です。ソールを変えると底面の見た目だけでなく、厚みや重量、履き始めの硬さなども変わります。

「元の雰囲気を残す」か「カスタムする」か
今回の3足を並べると、ブランドストーンのソール交換には大きく2つの方向性があることが分かります。
- Vibram #947:オリジナルに近い自然な雰囲気を残したい方向け
- Vibram #430+ブラックラピド製法:修理を機にワークブーツらしい見た目へカスタムしたい方向け
どちらが優れているというものではありません。
ブランドストーンらしさを残したいのか、それともソール交換をきっかけに靴の印象そのものを変えたいのか。ここで選ぶ仕様が変わります。
また、Vibram #430を使ったブラックラピド仕様は、純正と比べて見た目も構造も大きく変わります。純正に近い軽快さを優先したい場合には、#947仕様の方が方向性として合いやすいです。
今回の修理料金と納期
1足目・2足目|Vibram #947
修理内容:Vibram #947でのソール交換修理
料金:21,000円+消費税
納期:通常は約1〜1.5ヶ月(※繁忙期は2ヶ月ほど)
3足目|Vibram #430
修理内容:Vibram #430でのソール交換修理
料金:25,000円+消費税
納期:通常は約1~1.5ヶ月ほど(※繁忙期は2ヶ月ほど)
靴の状態や希望する仕様、混雑状況によって料金や納期は変わる場合があります。
ソールが崩れていても、まずは靴全体の状態を確認します
加水分解したブランドストーンを見ると、「ここまで崩れたらもう直せないのでは」と感じるかもしれません。
ただし、傷んでいるのが主に底まわりで、アッパーがまだ使える状態であれば、今回のようにソールを組み直して履ける状態へ戻せるケースがあります。
同時に、修理方法によって仕上がりはかなり変えられます。
「なるべく元のブランドストーンらしく直したい」「レッドウィングのようなワークブーツ寄りにカスタムしたい」など、ご希望があれば現物の状態を確認しながら仕様を考えます。
修理事例やカスタムの様子は、Instagram・YouTubeでも発信しています。
Instagram:@radian572958
YouTube:靴修理RADIAN
