履かなくなったレッドウィングをサンダルに|RADIANの「スリッパカスタム」

ブログをご覧の皆様こんにちは。
愛知県豊橋市の靴修理RADIANです。

今回は、RED WING(レッドウィング)のブーツを大胆にカットして、サボサンダルのような形へカスタムした一足をご紹介します。

レッドウィング スリッパカスタム サンダル カスタム
ブーツのアッパーをカットし、サボサンダルのような形へ仕上げたRED WING。

RADIANでは、このカスタムを「スリッパカスタム」と呼んでいます。

ブーツの筒部分やかかと周辺をカットすることで、シューレースを結ばず、サッと足を入れて履ける形へ変更しています。

見た目も履き方も、元のレッドウィングとはかなり違う一足になります。

そしてこのカスタム、SNSに投稿するとかなり反応があります。

良い意味でも、悪い意味でも。

目次

RED WINGをサボサンダルのような形へ

レッドウィング スリッパカスタム 正面
正面から見るとブーツらしいボリューム感を残しながら、脱ぎ履きしやすい形になっています。

今回のカスタムでは、ブーツのアッパーを途中でカットし、かかと側を大きく開いた形にしています。

つま先やアイレット、ウェルト、ホワイトソールなど、レッドウィングらしいディテールはそのまま。

一方で、足を固定する筒部分をなくすことで、通常のブーツとはまったく違った履き方ができるようになります。

ブーツの存在感を残したまま、スリッパやサボのように気軽に履ける。

それがこのスリッパカスタムの面白さです。

レッドウィングを切るなんてもったいない?

このカスタムをInstagramやYouTubeで紹介すると、

「レッドウィングがもったいない」
「わざわざブーツを切る必要があるの?」
「レッドウィングを愚弄している」

といったご意見をいただくことがあります。

確かに、その気持ちも分かります。

レッドウィングは、丈夫で、修理しながら長く履けるブーツです。

僕たち自身も靴修理屋なので、状態の良いブーツを切ることにまったく抵抗がないわけではありません。

ですが、このカスタムを依頼してくださるお客様と話していると、別の現実も見えてきます。

「最近はスニーカーばかりで、レッドウィングを履かなくなった」

レッドウィング サボカスタム 横
ブーツを短くすることで、普段使いしやすいサボのようなスタイルへ。

実際にお客様と話していると、かなり多いのが、

「昔はよく履いていたけど、最近はスニーカーばかりでレッドウィングを履かなくなった」

というお話です。

以前はワークブーツが好きで何足も持っていた。

でも生活スタイルが変わったり、服装が変わったり、軽いスニーカーを履くことが増えたりして、気付けばブーツを履く機会が減っている。

そうして、好きで買ったレッドウィングが何年も下駄箱に眠っている。

そんな方は意外と多いです。

靴は使ってこそ道具だと思っています

僕たちがこのカスタムで一番大事にしているのは、

靴は下駄箱の中で大事に保管するためだけのものではなく、履いて使ってこその道具だ

ということです。

もちろん、オリジナルの状態を大切にする楽しみ方もあります。

コレクションとして所有することを否定するつもりもありません。

でも、

「好きな靴なのに履かなくなった」

のであれば、少し形を変えることで、また履くきっかけを作ることもできると思っています。

スリッパカスタムは、そんな選択肢のひとつです。

カスタムしたことで、また履いてもらえる

レッドウィング スリッパカスタム 斜め
履き込んだブーツを、今のライフスタイルに合わせて履ける形へ。

SNSでは賛否のあるカスタムですが、実際にご依頼くださったお客様からは、とても喜んでいただいています。

なぜなら、履かなくなっていたブーツが、また日常で使える靴になるからです。

玄関で靴紐をしっかり結ぶ必要もなく、ちょっと出掛けるときにも気軽に足を入れられる。

今まで下駄箱の奥に入っていたブーツが、また玄関の一番取りやすいところへ戻ってくる。

僕たちにとっては、それが一番うれしいことです。

ただ短く切っているだけではありません

スリッパカスタムでは、単純にハサミでアッパーを切って終わりというわけではありません。

履いたときのバランスを見ながらカット位置を決め、左右の高さやラインを整えて仕上げていきます。

レッドウィング スリッパカスタム カット断面
今回の仕様は、カットした断面へ革を巻かず、そのまま見せるラフ仕上げ。

今回の仕様はラフ仕上げ

アッパーをカットした断面には、いくつか仕上げ方法があります。

例えば、カットした縁へ細い革を巻き、パイピング仕上げにすることもできます。

革で断面を覆うことで、仕上がりが整い、少し上品な印象になります。

一方、今回のカスタムは革を巻かず、カットした革の断面をそのまま残すラフ仕上げです。

レッドウィングのワークブーツらしい無骨さを考えると、この少し荒々しい仕上がりも相性が良いと思います。

ブーツなのか、サンダルなのか

レッドウィング スリッパカスタム 後ろ
かかとが大きく開いたことで、レッドウィングらしさを残したままサボのようなシルエットになりました。

完成した姿を見ると、なかなか不思議な靴です。

つま先側から見ると、しっかりレッドウィング。

横や後ろから見ると、サボサンダル。

ブーツでもあり、サンダルでもあるような、ちょっと曖昧な立ち位置になっています。

でも、そのくらいの気軽さが今の生活にはちょうど良い、という方も多いのではないでしょうか。

スリッパカスタムのポイント

  • ベース:RED WINGのワークブーツ
  • 加工:アッパーの筒部分・かかと周辺をカット
  • 履き方:サボやスリッパのように足を入れて履くスタイル
  • 今回の仕上げ:カット断面をそのまま残すラフ仕上げ
  • 別仕様:カット部分を革で巻くパイピング仕上げも可能
  • 目的:履かなくなったブーツを、今の生活で再び使いやすい靴へ
  • 費用の目安 : 14000円+消費税
  • 納期の目安 : 1~2ヶ月ほど

オリジナルの形を守ることだけが、靴を大切にする方法ではないと思っています。履かなくなった靴を今の生活に合わせてカスタムし、また履いてもらう。それも靴を長く使う方法のひとつです。

「もったいない」の先にあるカスタム

レッドウィングを切ってしまう。

そこだけを見ると、確かに「もったいない」と感じるかもしれません。

でも、何年も履かれず下駄箱の奥に置かれたままになるのと、形を変えてまた毎日のように履いてもらえるのと、どちらがその靴にとって幸せなのでしょうか。

答えは人それぞれだと思います。

僕たちは少なくとも、「また履きたい」と思ってもらえる形へ作り直すことには価値があると考えています。

修理もカスタムも、最終的な目的は同じです。

その靴を、また使ってもらうこと。

履かなくなったレッドウィング、もう一度履きませんか?

レッドウィング スリッパカスタム 完成
お気に入りだったブーツを、今の暮らしに合う一足へ。

今回は、RED WINGのブーツをサボサンダルのような形へ変更するスリッパカスタムをご紹介しました。

昔はよく履いていたけれど、最近はスニーカーばかり。

気に入っているから捨てる気にはならない。

でも、下駄箱から出すこともほとんどない。

そんなレッドウィングがありましたら、こういう楽しみ方も選択肢のひとつです。

元通りに修理して履くのも良い。

ソールを変えて雰囲気を変えるのも良い。

そして今回のように、靴そのものの形を変えてしまうのも良い。

靴の楽しみ方に正解はありません。

RADIANでは、お客様が「またこの靴を履きたい」と思える方法を一緒に考えています。

履かなくなってしまったブーツがありましたら、お気軽にご相談ください。

修理やカスタム事例は、Instagram・YouTubeでも発信しています。
Instagram:@radian572958
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